動物の飼養管理(小動物)
小型哺乳類(小動物)の飼養管理
今回はハムスターとかウサギみたいな小動物の飼養管理について勉強しよう
草食動物
- モルモット
- チンチラ
- ウサギ
草食中心の雑食
- ハムスター
肉食
- フェレット
ウサギ
ウサギの品種
短毛
- ネザーランドドワーフ
- ミニレッキス
長毛
- アメリカンファジーロップ
- ジャージーウーリー
- ライオンヘッド
- ホーランドロップ
長毛の方がやっぱりお手入れは大変だよ!
ウサギの特徴
- アナウサギを家畜化
- 重歯目(ウサギ目)ウサギ科
- 完全草食性
- 盲腸便を食糞(盲腸が大きな容積を占める)
- 非常に薄く軽い骨(速く走るため・体重比率8%)
- 切歯(6本)も臼歯(22本)も伸び続ける
- 肺は小さく肺活量が少ない
- 雌は発情期間が長く、ほとんど常時妊娠可能
- 妊娠期間は29~35日
ウサギの食事
干し草を主食として、ラビットフードは栄養バランスの補助として与える
干し草を食べないウサギは
- 肥満
- 臼歯の異常
- 胃毛球症
- 慢性の消化器障害
こんな病気が疑われるよ!
おやつは少量にすること
- 穀類
- イモ類
- ナッツ類
- 豆類
- トウモロコシ
ウサギの飼養環境
ウサギは暑さにも寒さにもあまり強いとはいえない温度変化に弱い動物
食物にも保守的なので、フードを頻繁に変えない
湿度はなるべく低めに保つ
1日1回くらいはケージから出して運動させるのがよい
ウサギとの接し方
膝の上に抱かれることに慣れさせる
嫌がるときや、抱いて移動するとき
- 自分の脇の下でウサギの頭を覆うとおとなしくしている
ウサギは4~5ヶ月で大人になるから早いうちに触れ合って、人と慣れさせよう
ハムスター
ゴールデンハムスターとジャンガリアンハムスター
似てるけど、別の動物ってことだよ
ゴールデンハムスター
- 100~150g
- 雌のほうが大きい傾向
- 東欧から中近東原産
ジャンガリアンハムスター
- 40g前後
- 雄のほうが大きい傾向
- ロシア、モンゴル原産
ハムスターの特徴
- 齧歯(げっし)目キヌゲネズミ科
- 草食性に近い雑食性
- 食糞習性
ウサギもウンチを食べるよ!
- 切歯は伸び続けるが、臼歯は伸びない
- 頬袋が発達し、食物を貯蔵する習性がある
- 雌の性周期は4日サイクル
- 妊娠期間は、ゴールデン15日前後
- ジャンガリアン19日前後
ハムスターの飼養設備
金網ケージは事故が多い
- 運動のために回し車を設置することは望ましい
水槽型ケージは蒸れやすい
- 至適温度:18~21℃
- 至適湿度:40~60%
ハムスターの正しい食事
ハムスター用フードを中心に与える
野菜・果物・ナッツ・ニボシなどの副食は「少量」与える
- ヒマワリの種は過給に注意
1日に2粒以下にしよう!
肥満に注意
ハムスターとの接し方
すくうように抱き上げる
両手で包み込むように持つ
モルモット
僕はコロナウイルスの国産ワクチンの治験を受ける「モルモット」になったことがあります。
モルモットの品種
- イングリッシュ
- クレステッド
- アビシニアン
- ぺルビアン
モルモットの特徴
- 齧歯目ヤマアラシ亜目テンジクネズミ科
- 完全草食性
- 食糞習性
- 切歯も臼歯も伸び続ける
- 鳴き声による相互コミュニケーション
- モルモットはヒト同様、ビタミンCを経口的に摂取しなくてはならない
ちゃんとビタミンCが入ったモルモット専用フードをあげよう
- 雌のモルモットの乳首は通常1対(2個)
- 生まれたときから目が開き、毛が生えている
フェレット
フェレットの特徴
- 食肉目イタチ科の肉食動物(猫に近いほぼ肉食性)
- 畜養種(野生種は存在しない)
- 肛門腺を除去し、不妊・去勢手術されたものが売られている
体臭はほぼないよ
- 季節繁殖動物で交尾排卵
フェレットの正しい食事と良い環境
フェレットフード
- 栄養要求は猫に近い
- 高カロリー
フェレットケージ
- 至適温度は15~21℃
- 給水器
- 食器でもOK
フェレットの疾病予防
犬ジステンパーに感染すると死亡率が非常に高い
- ワクチン接種*が必要
フィラリア症(犬糸状虫症)に感染しやすい
- フィラリア予防*が必要
チンチラ
チンチラの特徴
- 齧歯目チンチラ科
モルモットと同じ齧歯目だよ!
- ほぼ完全草食性(たまに昆虫を食べることも)
- 切歯も臼歯も伸び続ける
- 食糞行動
- 標高の高い、寒く乾燥した山岳地帯に棲息していた動物
- 体温を守る力(暖かい毛皮)⇒乱獲され稀少に
- 高山の岩場を飛び回るジャンプ力
- 乏しい食物と水で生きられる力
- 四肢の指は前後肢とも4本
- 前肢に偽指(肉球状の構造物):物をつかむのが得意
- 妊娠期間は平均111日
- 生まれたときには毛が生えそろい、目が開いている
チンチラの飼育環境と食事
適温は10~15℃
- 夏でも25℃以下に保たないと、具合が悪くなる
寒い所に住んでたから低めの温度が良いんだね!
高山の岩場を飛び回るジャンプ力
- ケージの外に出して運動する時間を与えるべき
- ケージから出さないのであれば、2㎡くらいの広さが必要
高繊維、低栄養(ヘルシー)な食物に適応した動物
- チンチラフードと干し草を与え、高栄養な食物は避ける
チンチラの砂浴び
専用の砂や容器があり、チンチラはこの砂の中で転げ回り毛をきれいにする
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