動物の飼養管理(鳥)
鳥類の飼養管理
前にハムスターとかの小動物について勉強したね
今回は鳥さんたちの飼養管理について勉強しよう!
鳥の種類
愛玩動物飼養管理士2級では、くちばしの種類で大きく2種類に別けられてるよ!
インコ・オウム類
フィンチ類
ニワトリ、アヒル、ハトなど
鳥類の特徴
- 羽毛がある(繁殖に有利なように一般的にオスの方が色彩豊かで、メスは地味)
- 尾脂腺(尾羽のつけ根のすぐ上に1つあり、防水効果の役目をする蝋状の皮脂を分泌する)
- 歯がなく、嘴(くちばし)を持つ
- 殻のある卵を産み、抱卵する。
- 骨が軽い(外側の皮質骨が薄く、中の空洞が広く、非常に軽量)
- 気嚢(肺に付属しており、揚力をつけるとともに、長く発声することにも役立っている器官)
- 嗉嚢(食道の一部)
- 腺胃と筋胃(筋胃では砂などの鉱物質を蓄えて食物を破砕する)
- 膀胱がない
- 総排泄腔(糞尿の排泄・生殖器も兼ねる)
鳥さんはヒトやネコとはだいぶ違う体のつくりになってるんだね
鳥類の毎日の管理ポイント
鳥は1日食事をしないと死に至ることもある
- 人の姿を見ると外見上元気にふるまうことがあるため、健康管理には特に注意を払う
季節の変わり目は昼夜の温度差によって体調を崩しやすい
- 1日を通して気温の変化ができるだけ少なくなるように管理すると、鳥にとって負担が少ない
鳥は通常39~43℃の体温を保持している
- 飼料不足や疾病時には体温が急激に低下し、止まり木の上で丸くなったり、床にうずくまったりする
湿度は一般的には40~60%が適切
- 熱帯・亜熱帯原産の種類は比較的高湿度(60~80%)を好む
止まり木の太さ
- 太さは均一でなく、鳥が握ったときに前後の爪の間に少し隙間ができるくらいがよい
骨や卵殻の材料となるカルシウム
- ボレー粉やイカの甲などの鉱物飼料から摂取させる
鳥類の四季の飼養管理ポイント
鳥さんは気温の変化に敏感だよ
春
- 日照時間の増加につれて発情が始まる
- 繁殖を考える場合には2月ごろから準備(巣の設置、発情飼料の給餌)
夏
- 換羽期(羽毛の抜けはじめは粗食、生えはじめたら高栄養食)
羽を作るためのタンパク質が必要だよ!
秋
- 繁殖の再開(秋の繁殖に取り掛かる。秋から繁殖活動に入る種類もある)
冬
- 卵秘が起こりやすい(繁殖の休止)
- 保温と加湿(多くの鳥の場合適温は25~30℃、適湿は40~60%)
インコ・オウム類
インコ・オウム類とは
オウム目
- オウム科、インコ科、ヒインコ亜科の3科に属する
- インコとオウムの区別はあいまい
- 視覚、聴覚とも発達
- 味覚細胞の数が多い
- 一般的に嗅覚が鈍い(果食型や蜜食型の鳥を除く)
- 嘴の形:鉤(かぎ)型、第3の脚のよう
絶滅種対策
- 19世紀以降、環境汚染や森林伐採のため生息数が減少し、絶滅種が急激に増加している
- ワシントン条約(全種が商業取引等の規制対象)
インコ類の足指
- 前に2本、後ろに2本で物をつかむのに便利(追趾足)
フィンチ類の足指
- 前に3本、後ろに1本(三前趾足)
フィンチ類の足指はジャンプ移動が得意だよ!
セキセイインコ
原種:緑色の個体
- オーストラリア南部の草原地帯
- 数百羽、数千羽という群れを作って生息
- 巣は樹洞に作り、家族愛が非常に強い
- 人為的な品種改良
- 模様による分類
- 色彩による分類
- 大型セキセイインコは、体格の大きいセキセイインコを選択し、交配を繰り返して大型化した種類
水浴びをあまりしない
- 水容器は小さくてよいが、飼料容器は大きめのほうが適する
- オパーリン
- ハルクィン
- パステルカラー
- ルチノー
- アルビノ
セキセイインコの雌雄の判別
セキセイインコの雄雌は鼻の穴みたいなろうまくで見分けるんだって
雌のろうまく
- 白または褐色
- 3年くらいになるとかさぶたのようにも見える
雄のろうまく
- 緑・青のセキセイインコは青色
- 黄色・白色の場合はピンク
小型インコ
コザクラインコ
- 雄と雌の仲が非常に良いことから一般に「ラブバード」と呼ばれる
ヤマブキボタンインコ
中型インコ:オカメインコ
雌
- 頬の色が薄い
- 尾羽に縞模様がある
雄
- 頬の色が濃い
- 尾羽がグレー一色で縞がない
大型インコ
大型インコに果物を与える場合
- 1日全体の食事量の5%以内をなるべく日中に与える
- 生理上、寝る前に与えるのは避けたほうがよい
ヨウムの寿命は23年なんだって
フィンチ
フィンチとは
スズメ目
- ホオジロ科、アトリ科、カエデチョウ科、ハタオリドリ科の4科に属する
- まき餌(穀物飼料)で飼育できるスズメ型の鳥
- 地上では小刻みにジャンプをする跳躍移動
- 自然界のフィンチは木の実や草の実などが主食(昆虫類や果物類などを採食する種類も)
- くちばしの形:スズメのくちばしに似ている
ジュウシマツ
- 原種(中国南部や台湾、沖縄に生息するコシジロキンパラ。森林や水田などに生息)
- 性格が温和で育雛も得意(他の鳥種の仮母になることができる)
母性本能のカタマリだね!
ブンチョウ
- 文鳥(シロブンチョウなど)
カナリア
目的による品種改良
品種は非常に多い
①鳴き声 「鳴きカナリア」
②スタイル「スタイルカナリア」
③色 「カラーカナリア」
そのまんまで、覚えやすいね!
巣
箱巣
つぼ巣
- ジュウシマツ
- ブンチョウ
カナリア用皿巣
巣草(シュロ)
ニワトリ、アヒル、ハト
ニワトリ
- キジ科・原産地はインド南東部とマレー半島
- 食肉用、採卵用、観賞用、闘鶏用など約500品種
ニワトリさんってそんなに種類がいるんだね
- 原種はセキショクヤケイで一夫多妻制
- 脚が非常に強く、地上を歩くのに適しているが翼は発達しておらず、長い距離を続けて飛翔することができない
アヒル
- カモ科に属し、マガモを家畜化した鳥で飛翔能力はない
- 腹部には分厚い皮下脂肪がついており、これにより体が水に浮かびやすくなっている
ハト
- ハト科・原種はカワラバト、帰巣本能を利用した伝書鳩
- ピジョンミルク
鳥の繁殖と手乗り鳥
鳥の繁殖(巣引き)
繁殖プロセスのポイント
- つがい形成(ペアリング)→営巣
- 交尾(通常、産卵の1週間前くらいから見られ、雌が産卵する卵の数の半分を産卵するくらいまで続けられる)
- 産卵(産卵期には、一般的にフィンチでは毎日1卵ずつ産卵し、オウム目では1卵を1日おきに産卵するという特徴がある)
- 抱卵→孵化(抱卵中の雌は極度に神経質になっているため、巣箱の中を覗いたり衝撃などを与えたりすると、抱卵を中止することがある)
できるだけ覗いたりしないで、そっとしておいてあげよう
- 育雛→巣立ち→保育(育雛期には掃除を控え、親鳥に刺激を与えないように注意する)
手乗り鳥として飼養する
ブンチョウやジュウシマツの場合
- 孵化後14~15日目
小型~中型オウム目の場合
- 孵化後3週目前後に巣から取り出して挿し餌を始める
- 挿し餌を始めて20日くらい経つと、自ら落ちている食べ物をついばむようになるので、その後は挿し餌の回数を徐々に減らして成鳥飼料に切り替える
大型インコ類は孵卵器によって孵化させ初生雛から人工飼育する
- 雛鳥用パウダーフードなどの人工飼料を中心に
愛玩動物飼養管理士
今回は猫からしたら美味しそうな鳥さんたちについて勉強したね
愛玩動物飼養管理士ではこんなことを勉強するから参考にしてみてね
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