動物の飼養管理(総論)
動物の飼養管理
今回は動物の飼い方の全般的なことについて勉強しよう
動物の適正な飼養・管理
動物飼養の歴史を知る
- オオカミから犬へ(農耕時代以前に人間社会への飼いならし)
- 野生動物(ウマ、ヒツジ、ニワトリ、ウサギなど)の家畜化
- ネズミを捕食する猫の習性を利用
動物たちのおかげで人間の文化や文明が発展したようなものだね!
愛がん動物飼養の目的
- 人間が愛情を注ぐための対象として飼養(中世ごろから)
適正な飼養管理の原則
- 動物の生態、習性、生理をよく理解し、愛情と責任をもって終生飼養する
- 飼養者自身や近隣に危害を及ぼさない飼い方、しつけや訓練を行う
動物との正しいかかわり合い方
愛情とけじめをもつ
- 動物の人格化を行わない
ただ、少しでも楽しく勉強できればと思いきなこ達にしゃべってもらってます💦
日常の観察の励行
- 異常の早期発見(動物は異常を隠しがち)
- 動物の能力・特性を発揮させる
自分の生活条件に合った動物
- 「飼いたい動物」より「飼うことができる動物」の選択
飼ってみてから、「思ってたのと違った」じゃ勝手すぎるよ!
近隣の人たちとの折り合い
- 飼養者が常に責任ある飼い方をする
動物関係法令の知識をもつ
動物の健康とは
人の健康の定義:WHO(世界保健機関)
→豊かな感性と心身のたくましさをもち、社会に適応し、質の高い生活(QOL:Quality of life)を送ることができる状態
疾病とは
- 先天性と後天性
- 感染性と非感染性
疾病とその原因
- 宿主:性別・年齢・不妊手術の有無 など
- 病因:放射線・細菌ウイルス など
- 環境:気温・都市部 など
この3つの相互作用によって病気になったりするよ
多要因病因論
ロベルト・コッホが結核菌の研究で単一病因論とよばれる病因論を提案したが、それをさらに発展させた理論
結核菌があるだけで、全員が結核になるわけではないですよね
動物の健康と疾病対策
宿主の抵抗力・適応力を高める
- 免疫・ホメオスタシスの維持
良い環境を作り、悪い環境を取り除く
- 環境改善
病因を取り除く
- 清潔・消毒・隔離(検疫)・有害物質の規制など
宿主の存在状態
⇩⇧
ホメオスタシス(恒常性)
⇩⇧
疾病前駆状態
⇩⇧
疾病
⇩
死
感染とは
感染:細菌・ウイルス・原虫などの微生物が宿主の体内に侵入して増殖した状態
菌が身体に侵入してきただけでは感染じゃないよ
- 発症した場合→患者
- 不顕性感染→保菌者
免疫とは
生体が微生物に対して感染防御を維持している状態
- 液性免疫:血液など
- 細胞性免疫:白血球(リンパ球など)
消毒・滅菌法
消毒(殺菌):病原微生物を殺滅または減弱させて感染力を失わせる
滅菌:すべての微生物を殺滅または除去する
- 物理的方法:焼却、煮沸消毒、蒸気消毒、高圧蒸気滅菌、紫外線消毒、ろ過滅菌、放射線滅菌 など
- 化学的方法:アルコール類、逆性石けん、両性石けん、クレゾール石けん液、次亜塩素酸ソーダ、消石灰、ガス滅菌(エチレンオキサイド) など
手術の道具とかはより清潔にするために滅菌されているよ!
環境衛生
自然環境要因
- 日照
- 気温(至適温度)
- 湿度
- 空気・水(硬水、軟水)・土
人為的環境要因
- 動物飼養場所(動物管理施設)
- 廃棄物と悪臭
- 環境汚染物質
管理衛生
飼養形態からみた管理衛生
- 多頭飼養による感染症の拡大の防止
→ワクチン接種、適度な運動と日光浴(室内飼育で特に注意)
飼養施設からみた管理衛生
- 動物の生理・生態・習性を考慮した施設
- ストレスを与えない収容密度、容易に逃亡できない構造
輸送時の注意
- 移動の前に食事を与えない
- 常時観察と適当な休息
- 輸送中のストレスを考慮
- うつ熱状態に注意
- スペースの確保(自然に立ち上がり、横たわり、方向転換できる)
動物の飼養に伴う公衆衛生・社会生活上の留意点
犬や猫の飼養が嫌われる主な理由
- 生活妨害:鳴き声、他人の敷地などへの侵入、ゴミなどの食い散らかし など
- 不潔感および衛生上の問題:人と動物の共通感染症、排泄物、分泌物、汚物、悪臭、抜け毛、衛生害虫 など
- 咬傷などへの恐怖感:放し飼いや逸走による放浪、吠え声による威嚇など
- その他:虐待や遺棄などによる教育や人心への影響など
人に迷惑をかけるような飼い方はやめましょう
ペットのケガや事故への対応について
犬に多いケガや事故
- 異物誤飲:子犬は好奇心旺盛であり、なんでも口にしてしまう可能性があるため、特に注意する必要がある
- 骨折:成長段階の子犬は、小さな衝撃であっても骨折することがある
- 外傷:散歩中や公園、庭など戸外で多く発生している大量の出血など異常がみられた場合には、早めに動物病院で受診する
- 咬みつき事故:リードをつけていない状態での事故が発生しているため、犬を道路等屋外で運動させる場合には、飼い主がコントロールできる状態を保つ必要がある
ワンちゃんの注意点だよ!
災害に備える
ペット用の備蓄品の準備
個体識別:鑑札や迷子札などは、首輪と一緒になくなってしまうおそれがあるため、体内に埋め込むマイクロチップが有効
万が一のときの預け先:同行避難後、状況によってはペットと共に避難し続けることが困難な場合があるため
ペット飼育のマナーが重要:避難所ではペットを飼っていない人などと一緒になることもあるため
事前の準備が大切だよね
血統書
血統書は犬や猫の種類・血統を証明する書面であり、それぞれの登録団体によって発行されます
- 動物愛護管理法では血統書の添付は義務づけられていない
- 血統書には、その犬の質や性格の評価などは記載されていない
- 譲渡された新しい飼い主自身が申請することによって正式な飼い主として団体に登録されると、血統書の所有者欄も書き換えられる
- 必要情報として記載される項目は、発行団体によって大きく変わることはない
ペットショップなどでは血統書を見ることがあるかもしれませんね!
動物取扱業
動物取扱業の使命
動物愛護に関する世論調査の結果(平成22年9月調査)
⇒「家族の一員」を扱う意識が社会的に求められられています。
- 顧客に対する適正飼養および動物愛護の普及啓発という役割も担う
- 動物愛護管理法第38条で規定される「動物愛護推進員」の活動と親和性が高い。
群管理の必要性
食事の給与や清掃などは正常グループから始め、最後がハイリスクグループになるようにし、感染の蔓延を予防
人間でもコロナウイルスの症状とかによって、病室が分けられたりするよね
日常のケアの順番
- 幼齢で健康なグループ
- 成体で健康なグループ
- 馴化中のグループ
- 幼齢で治療中のグループ
- 成体で治療中のグループ
コメント